2015年04月14日

バッテリーで勝負でしょうか → EVの先を見据えるテスラ、「オール電化」の野望

 米シリコンバレーの電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズが電池生産を本格化させる。パナソニックと共同でネバダ州に巨大工場を建設中で2016年に生産を開始。電池の大量生産でEVの価格を引き下げるだけではなく、業務用や家庭用の蓄電池ビジネスへの本格参入ももくろむ。著名起業家としても知られるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による「EVの先」を見据えた野望が広がる。

■ネバダの巨大電池工場で家庭用システムも生産

 ネバダ州リノ郊外に広がる広大な工業団地。テスラがパナソニックと共同で投資する巨大電池工場「ギガファクトリー」の建設が急ピッチで進む。20年までに総額50億ドルを投じ、EVの要となるリチウムイオン電池を量産する。

 同工場で目指す電池の年間生産能力は35ギガ(ギガは10億)ワット相当。20年の本格稼働時には、同工場で1年間に生産される電池の数が「13年に全世界で生産された電池の総量を上回る」(テスラ)見通しという。

 大規模工場建設の狙いは電池コストの低減だ。テスラの現在のEVの年産規模は3万台程度。主力は900万円以上の高級EVだ。将来は新工場を生かしたコスト低減でその半額弱の新型EVを生産する計画。同社は20年までに年間50万台のEV生産を目指す。

 巨大電池工場からはき出される電池はEVだけに使われる訳ではない。テスラ幹部は「ギガファクトリーでは業務用や家庭用の蓄電池システムも生産する」と明かす。

 あまり知られていないが、テスラはEV以外に家庭用蓄電池システムも販売する。将来は大規模な業務用蓄電池システムにも本格参入する計画を持つ。同幹部は、ギガファクトリーで電池の量産コストを大幅に引き下げて「既存の競合各社がかなわない価格帯で蓄電池システムを投入することができるようになる」と意気込む。

■あらゆる領域で「オール電化」目指す

 蓄電システムは家庭やビルなどの電力管理システムの要に使われる製品だ。夜間の安い電力をためて昼間に使うことでコストを削減したり、風力や太陽光などの再生可能エネルギーで発電した電力をためておくのにも不可欠。自動車大手では日産自動車がEV「リーフ」の蓄電池を使って家庭の電力コストを引き下げられるシステムを販売中。膨大な量の電池を使うEVでノウハウをためたテスラは、自ら蓄電池システムに参入することで「クルマ以外」の市場を開拓する。

 テスラCEOのマスク氏はシリコンバレーでも指折りの起業家として知られる。テスラ以外にもロケット製造を手掛ける宇宙ベンチャーの米スペースXなどを起業。同氏が会長を務めるもう一つのベンチャーが、太陽光発電の米ソーラーシティだ。

 ソーラーシティは住宅や工場に太陽光発電システムを貸し出すビジネスを展開しており、「蓄電池システムとの親和性はとても高い」(同)。将来はテスラとソーラーシティが組んで新ビジネスを立ち上げることも可能になる。「すべてのクルマをEVにしたい」と語ってきたマスク氏だが、テスラやソーラーシティの戦略をひもとくと、将来はクルマから家まであらゆる領域で「オール電化」を目指す狙いが浮かび上がる。

(引用:日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO85527790Q5A410C1000000/?dg=1

EVに搭載されるバッテリーは家庭用蓄電池にも流用できますね。

なので、テスラが家庭用蓄電池を販売するのも自然です。

生産量が増えるとコストも下がりますからね。


Googleも独自にバッテリーを開発しているとか。

今後はバッテリーがキーになるのでしょうね。


ただ、この数十年のバッテリーの進化の度合いを見ていると

半導体ほど急激な進化は起きていませんね。

今ある技術の延長線上で開発を考えていても

ブレークスルーは見つけられない可能性は大きいかと。


「青色LEDができなければすべての光の色を表現できない」

そういう中で青色LEDが開発され、環境は劇的に変化しましたね。

同じようなことがバッテリーでも起きる必要がありますね。

それが「バッテリー(蓄電池)」なのか、「小型発電機」なのか。


太陽光発電と家庭用蓄電池を組み合わせて

深夜電力を蓄電池に蓄えて昼間に使うという話があります。

これって、太陽光発電が普及し売電価格が下がってきて

太陽光発電への投資効果が薄れてきているから

家庭用蓄電池と組み合わせてメリットを打ち出したいという

売り手側の作戦ですよね。

しばらくはそういうメリットもあるかと思いますが、

太陽光発電がそうであったように蓄電池が普及すると

昼間の深夜の電気料金の差が無くなってくるので

メリットが薄れてきますね。


今、うちはオール電化で、

昼間の電気料金は時間帯にもよりますが、

安い時間帯で25円くらい、夏場の高い時間で35円くらい

だったと思います。

で、深夜電力料金は、この前値上がりしたので12円くらいです。

すべて1kWAの料金です。

25円と12円だと約2倍の違いがありますので、

投資額と差額料金で計算してみないと分かりませんが、

それなりのメリットはあるのかと思います。

将来どの家庭にも蓄電池が設置されて深夜電力を蓄えて

昼間に使うようになると、

例えば、2倍あった料金の差が1.5倍くらいに縮んだら

投資した額を回収できるようになるのでしょうかね?


そう考えると、家庭用蓄電池を設置しようとは思いません。

バッテリーの寿命とか考えると10年もつのかな〜って。

「電気代0円住宅」とかありますが、それって、

住宅費の中に将来使う電気代も含まれているんじゃないかなぁ。

かんぐり過ぎ?

posted by Import-ev at 10:35| Comment(0) | バッテリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月25日

どんな電池?↓ (1)空気と水とアルミで1600km走る、変わるか電気自動車 (2)「液体電池」で600km走る車、給水が充電

(1)空気と水とアルミで1600km走る、変わるか電気自動車
米AlcoaとイスラエルPhinergyは、2014年6月、アルミニウム空気電池で走行する電気自動車を公開した。金属アルミニウム自体を電気の「缶詰」として利用するため、充電せずに走行する電気自動車となった。

(引用:ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1406/12/news080.html


(2)「液体電池」で600km走る車、給水が充電
レドックスフロー蓄電池技術を革新したと主張するnanoFLOWCELLは、2014年7月、新型電池を搭載した電気自動車「QUANT e-Sportlimousine(クアントeスポーツリムジン)」の公道試験が可能になったと発表した。新型電池は液体に電力を蓄える。電気自動車をどのように変える技術なのだろうか。

(引用:ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1407/25/news041.html


上記2記事とも長いので、

ご興味のある方は元記事をご覧ください。


電気自動車(EV)の肝は電池です。

EVが普及するには色々なファクターがあると思いますが、

電池は一番大きなファクターですね。

上記2つの記事で紹介される電池は、

EV普及に一役買えるようなものなんでしょうかね?


(1)のアルミニウム空気電池ですが、

これは電池自体を交換するというコンセプトです。

EVの電池交換、ありましたねそんなビジネス。

あれ、今、どうなっているんでしょう?


アルミニウム空気電池は1kgの重量当たり32km走るそうです。

で、クルマには50kg積んでるそうです。

なので、1600km走れる計算です。


電池交換は、この1kg単位で行うそうです。

電池部分の写真が出ていますが、

どう見ても簡単に交換できるような感じではなさそう。

クルマを持ち上げたり、特殊な工具を使わないと

交換できないようなものであれば、

普及するかどうか、疑問です。


さらに、価格情報の掲載がありませんね。

1kgで32km走る訳ですから、ガソリン価格・燃費と比較すると

まあ、200円くらいならいいかな〜と言う感じでしょうか。

200円って、ダイソーで単三電池8本分くらいですね。

これで32kmもクルマが走るとは到底考えられません。

つまり、コストはべらぼうにかかりそう!


(2)のnanoFLOWCELLですが、

電気を蓄えた水溶液を入れるだけとか。

それって何?って感じですが。

タンク容量を大きく取らないと長距離走れないみたいですが、

1つのタンクが200Lでそれが2つ必要で、

電気容量としては120kWhだそうです。

で、20kWh/100kmなので600km走れるとか。

日産リーフは24kWhで200km走れると謳ってますが、

実際は120km位ですから、そうんなもんかと思います。


400Lのタンクが必要と言うことですが、

水溶液の比重を1とすると、水溶液だけで400kgです。

ちょっとした軽自動車の重量です。

水溶液の重さで電費が悪くなるような感じですね。

航続距離を犠牲にしてタンクを小さくする手もありますね。

100Lタンク2個、200kgで300km走る。

それでもいいかもしれません。


この水溶液って、簡単に入手できるものなのか?

街中に溜めておいて危険がないのか?

価格は?

1Lで1.5km走る計算ですから、

1Lで15kmくらい走るガソリンとの比較で

1L当たり10〜15円くらいですかね。

ペットボトル2Lの水が100円くらいで買えますから、

水より安いということです。

ちょっと無理そう!

まだまだ未知な部分がいっぱいありそうで、

普及にはハードルが高そうです。



ということで、

2つとも技術はあるがビジネスになるまでの要素は整っていない

と言う感じですかね。

posted by Import-ev at 10:43| Comment(0) | バッテリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月28日

実現すればすごいですね→ テスラのリチウムイオン電池工場、単独で2013年の世界生産を超える規模に

 電気自動車(EV)ベンチャーのTesla Motors(以下、テスラ)は、米国南西部に「Gigafactory(ギガファクトリー)」と呼ぶ大規模なリチウムイオン電池工場を建設する方針を明らかにした。フル稼働に入る2020年の年間生産規模は、2013年における世界全体のリチウムイオン電池セルの生産規模を上回る35GWhを計画している。

 電気自動車(EV)ベンチャーのTesla Motors(以下、テスラ)は2014年2月26日(米国時間)、転換社債によって16億米ドルを調達する計画を発表するとともに、米国南西部に「Gigafactory(ギガファクトリー)」と呼ぶ大規模なリチウムイオン電池工場を建設する方針を明らかにした。

 ギガファクトリーでは、同社が販売するEV「モデルS」などに搭載されている、18650サイズ(直径18×長さ65mm)のリチウムイオン電池セルと、その電池セルを使った電池パックをこれまでにない規模で大量に生産する。2017年に稼働を開始し、2020年にはフル生産に入る計画。フル生産時の年間生産規模は、電池セルで35GWh相当、電池パックで50GWh相当に達するという。

 工場の設置面積は1000万平方フィート(約93万m2)以上、建屋は2階建てとなる見込み。太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを用いて生産を行う方針。従業員数はフル稼働時で最大6500人を見込む。

 電池セルの年間35GWhという生産規模は、2013年における世界全体のリチウムイオン電池セルの生産規模を上回る。総投資額は40億〜50億米ドルになるが、テスラが直接投資するのは20億米ドル程度にとどまる。残りの20億〜30億米ドルは、パナソニックなどのパートナー企業が負担することになる。

■ 2020年のテスラのEVは容量100kWhの電池パックを搭載

 これまでにテスラが販売してきた、スポーツカーEVの「ロードスター」や高級セダンEVのモデルSは、価格が800万円以上もする高級車だった。しかし、テスラの真の目標は、一般消費者が入手可能な価格のEVを2017年に投入することである。ギガファクトリーの建設計画は、いわゆる“規模の経済”によって、EVの価格低減の最大の課題となっているリチウムイオン電池のコストを大幅に削減するためだ。

 同社は、ギガファクトリーの稼働によって電池セルのコストが大幅に削減され、2017年末には電池パックの1kWh当たりの価格を現在の30%あたりまで低減できる可能性があるとしている。そして、テスラのEVの年間生産台数は、2014年の計画が3万5000台であるのに対して、2020年には約14倍の50万台に達する見込みである。

 先述した通り、ギガファクトリーの電池パックの年間生産規模は50GWhである。一方、2020年におけるテスラのEVの年間生産台数は50万台。つまり、この時点のテスラのEVは1台当たり容量100kWhの電池パックを搭載している計算になる。モデルSの85kWhモデルの走行距離が300マイル(約482km)であることを考えると、単純計算でも走行距離は約350マイル(約563km)まで伸びることになる。

(引用:@IT MONOist)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1402/27/news154.html

大きな話ですね。

実現するとすごいですが、どうなんでしょう?


テスラの戦略は今のところ当たっているように見えますね。

電気自動車(EV)が今後は主流になる、

でもお手頃価格のEVは今すぐは作れない、

であれば需要のあると思われる高級車でまず需要を喚起し、

その後コスト高のバッテリーを大量生産することで低コスト化し、

普及車を作っていく、

こんな戦略なんでしょう。


ロードスターでの需要喚起ができたかどうかは疑問ですが、

モデルSは間違いなく需要喚起していると思います。

ただし、一部のお金を持っている方々と、

それだけの価値があると思って買われる方々のみの

需要喚起ですが。

私のような一般平民向けのEVは

もっとコストが下がらなければ出てきませんので、

このように大規模なバッテリー工場の計画が出てきたのかと。


最初にロードスターを開発する時点で

このような計画は描けていたのでしょうね。

そういう意味でテスラの戦略は素晴らしいと思います。


テスラがパナソニックの汎用リチウム電池を使ったことで、

パナソニックもテスラと協業(コラボ)できる機会ができ、

今の日本の大手電機メーカーの状況を鑑みると、

パナソニックにとっては良かったのかも知れません。

他のメーカーのバッテリーが採用されていたら、

パナソニックの状況は変わっていたでしょうし、

採用されていた他のメーカーにチャンスが向いていたかも。


このニュースでパナソニックの株価も上がったようですし、

世の中、何がチャンスになるか、分からなものですね。
posted by Import-ev at 10:33| Comment(0) | バッテリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする